
ストレッチは自分との対話の時間であり、 人と人とをつなげる温かいコミュニケーションツール
“アッキー先生”の愛称で親しまれ、ハッピーオーラで周囲を包みこむ勝本昌希さん。前向きでアクティブというイメージがぴったりの人だが、ここにたどり着くまでは様々な苦難があったという。それらを乗り越えて、いま思うこととは一体何なのだろうか。インタビューを通じて、彼女の新たな魅力を垣間見ることができた。
ボディケアのスペシャリストが提案する忙しい女性のためのストレッチ法
多くのタレントやモデルが通うボディケアサロン『at Room(アットルーム)』の代表で、ストレッチ・クリエーターとして活躍中の勝本昌希さん。多数の著書の中でも9月に出版した“お掃除しながら痩せる”をテーマにした書籍『シンデレラ・ダイエット』が話題となっている。
「“忙しいけど、きれいな部屋で生活していたいし、外見磨きも忘れたくない”っていうのは女性なら誰しもが持っている願望ですよね。でも現実は、疲れているから睡眠優先で部屋は荒れ放題、汚い部屋だとストレスが溜まって、発散する時間もなくて、肌荒れして、笑えなくなって……っていう負のスパイラルにはまって抜け出せなくなっている人も多いのではないでしょうか。私がまさにそうだったんですけど。身の周りと体のケアができないのって想像以上に辛い。会社を立ち上げたばかりの3年前は、気づけばそんな状態で毎日イライラしてました(笑)。苦肉の策で1日5分なら自分の時間がとれるから “掃除とストレッチを一緒にやっちゃおう!”って、試してみたらすこぶる調子がよくなって。今回の本ではすべて私がプライベートで実践しているメソッドを紹介しているんです。例えばお風呂掃除の消費カロリーは33kcalくらいなんですね。それにストレッチをプラスすれば当然消費量も上がるし、効果的に体を伸ばしているからその日の疲れもとれると。忙しい女性にとってこんなに効率のいい方法はないと思います。すべて完璧にやろうとして、できないことにストレスをためるより、隙をみてちょこっとでもやっちゃうのがコツですよ」

自分自身には素直でいることが大切
毎日の帰宅時間は深夜0時を超え、休日はほぼなしという生活サイクルもいまでこそ「楽しいです」と笑顔で話す勝本さんだが、会社興した当時はペースをつかめず体調を崩すことも多かったのだという。
「その頃は疲れたなぁって思っても、こんなんでへこたれてたら何もできないじゃんっていう感じで……。自分でお尻を叩いて、頑張って頑張って、ある日突然倒れて入院することになって。そんなことが3回あって、お医者さんに“あなたが疲れた、あなたが痛いって思うとき、人は立ってないレベルだと思いなさい。その前に休みなさい”って言われて、やっと自分の感覚が狂ってることに気づいたんです。そこからですね、自分の為のストレッチをするようになったのは。ストレッチしてる時間って自分と対話する時間だと思うんです。手を伸ばしてみるだけでも、今日はいつもより痛いから頑張りすぎたんだなとか自覚できる。特に女性は痛みに強い部分があるから、我慢しちゃうんですよね。周囲の人には“元気だよ”って笑っていたとしても、自分自身には“ハー疲れた、明日は無理しないようにしよう”って素直でいないと。我慢して無理を続けて笑顔がなくなったりとか、肌が汚くなって落ち込んだりとか、自分を嫌いになるようなことはしないで欲しい。自分を大切にするっていう意味でも女性にはぜひストレッチをやってもらいですね」

大切な人にはストレッチをプレゼントしましょう
勝本さんがストレッチを広めたいという理由のひとつには、体の健康はもちろんのこと、心にも大きな作用があることを多くの人に知ってもらいたいという思いがあるそうだ。自身が提唱するストレッチを通じてコミュニケーション能力を高めることを目標とした「アッキー コミュニケーションストレッチ(R)」はまさにそれが軸となっている。
「ストレッチってひとりでするものっていうイメージがあるかもしれませんが、私はぜひ大切な人ともストレッチをし合って欲しいって思うんです。昔は体育の時間にペアで伸ばし合いましたよね。何で大人になるとなくなっちゃうんだろう。人に伸ばしてもらうと筋肉の稼働域が自分でやるよりも確実に広がるんですね。でもそれだけじゃない、彼氏でも家族でも、友達同士でも一緒にストレッチをする方法って絶対にあって、それには相手の体の状態を考えることが不可欠だから、自分本位じゃできないんだよって。つまりコミュニケーションなんだよってことを知ってもらいたいんです。いま人に触れることが悪いこととされているけど、やっぱり触れないと体温って感じられないし、人の温かさも分からない。でも触れ合うことが大事ですよ~明日から手をつなぎましょう~って言っても日本人は気恥ずかしいだろうから、“一緒にストレッチをやりませんか?”って。その和が広がればもっと元気な世界になるはず! “大切な人にはストレッチをプレゼントしましょう”っていう世の中を作ることが私の目標です」
大人になるにつれて忘れてしまいがちな人の体温に触れ、温かさを感じるということ。勝本さんが提案する新しいストレッチの切り口が、今後どのように展開されていくのか目が離せない。







